5歳ひまわり組2020年度7月の保育日誌

7月2日(木) 晴れ 萩原

園庭に机を出してフィンガーペインティングに取り組む。トレイの中に洗濯糊、ボディーソープ、絵具と準備していくのを、興味をもってみている。児が「これ混ぜてもいい?」と、言ってことをきっかけに、順に触れ混ぜてみる。洗濯糊ならではのとろりとした感触を喜び、指先から手のひらと積極的になっていく。トレイに絵や模様を描いたものを紙に写し取ったり、壁に貼った紙にぬたくりや手形を押したりして楽しむ。初めての取り組みということで担任が見せる道具や準備を、興味と少しの戸惑いで見つめている。今日は「フィンガーペインティング」でどのような動き、遊びが生まれるのか把握したいという目的もあり、子どもたちの自由な発想、ひらめき、遊びの繋がりを期待する。偶然が楽しい遊びに繋がっていく様子も見受けられる。次回はボディーペインティングで更にダイナミックに遊べるようにしたい。また、汚れることを気にする児もいるので配慮しつつ楽しめるようにする。

 

7月7日(火) 曇り 萩原

朝から曇り空で「夜は雨が降る」という天気予報を聞いており、子どもたちは「雨が降ったら織姫と彦星が会えない」「願い事がかなわない」と心配している。七夕集会に参加して、七夕のいわれを聞き、さらに「カササギの橋」の話をすると安心した様子だった。また、飾りについて聞かれると、作り方やポイントなどを喜んで話している。様々な制作活動を経て「笹飾り」として、作品がまとまり七夕のイメージが強まったように感じる。七夕のいわれについては、以前にも話をしており理解している児が多かったが、飾りの意味(和つなぎ=幸せが続くように)など、深く知ることができたことはとても良かったと思う。これから様々な日本ならではの伝統行事について知っていく中で、自分の住む国、土地、などにも関心が持てるように援助していく。

 

7月16日(木) 曇り 萩原

先日のじゃがいも掘りのお礼に日野高等特別支援学校へ伺う。学校奥の畑に通される際には緊張の様子だったが、畑にトマト、ナス、キュウリなど、ひまわり組の子どもたちにとって身近の物となっている野菜がなっているのを見て、緊張もほぐれ興味をもって観察している。また、トマトの葉に付いていたという10㎝程ある蝶の幼虫には特に強く興味をもち、職員に質問してみる児もいる。思いがけずキュウリとナスの収穫を体験させていただき、喜んで帰園する。(キュウリの茎を切った直後に水分が出てくる。指先に取ったり匂いをかいだりして確かめる)じゃがいも掘りではコロナの影響で高校生との関りを持つことはできなかったものの、今日の訪問で育ててきた(担当の)高校生に会うことができ良かったと思う。また、じゃがいもを育てる上で苦労した点や嬉しかった点など話が聞けたら良かったと反省する。今日は時間の関係でサツマイモ畑を見に行くことはできなかったが収穫までに訪問、観察を重ねていき生長、収穫の感謝につなげていきたい。

 

7月28日(火)  萩原

昨日の夕方園庭で遊んでいる時に、セミの幼虫を見つける。17時頃より殻が破れ少しずつ羽化していく様子を間近で観察することができる。今朝登園すると、まずセミの様子を観察し、その変化に驚くとともに「無事にオトナのセミになれて良かったね」と、友達同士で話し喜んでいる。「絵に描きたい」という児もおり、じっくり見ながらクレヨンで繰り返し描いている。皆で相談しセミを放すことになる。殻から出てくると同様に(小雨の降る中を飛べるか心配して)「がんばれ」と応援している。無事に飛び立つ様子を見て安堵する反面、寂しさを保育者に伝える児もいた。これまで図鑑や映像で見たことがある児はいたが、実際に羽化する過程を見ることができたことは貴重な経験であり、小さな生物の生長、変化を通じて「生命」を強く印象づけるものだったと思う。経験、体験する中で、子どもたちが感じるもの、育っていくものを大切に捉え、さらに大きく育てていきたいと思う。

育児あれこれ