5歳ひまわり組2020年度7月のまとめ

健康

梅雨が長引いたこともあり気温が不安定な日が多く、鼻水や咳が出て体調を崩したりする児がいる。コロナウィルス感染予防とも併せ、咳エチケットや鼻水の処理、水分補給などをこまめに声掛けしていくとともに、体調の変化に留意し家庭と様子を伝えあっていくようにする。

栽培している野菜を試食することで、苦手意識の強かったトマトやナスも喜んで食べるようになる。食べ物の旬や栄養についての話をしながら、食と健康な体の繋がりを知り、さらに食に興味をもてるよう援助していく。

人間関係

それぞれが『自分の好きなことや得意なこと』が明確になってきて、それを周りの友達が認めたり褒めたりする様子が多く見られるようになる。また、認められることで自信がつき、友達が困ったり分からなくなったりしている場面で得意を活かして、自発的に助けようとすることも増えてきている。子どもたち同士で関わりあい、育ちあう様子を見守り、必要な場面で保育者が援助していくようにする。

環境

園庭で見つけたセミの幼虫が羽化する過程を観察することができる。殻を破って真っ白なセミが出てきた時には驚きの声をあげ、時には「がんばれ」と応援しながら見守っている。翌日、無事に飛び立つと喜びや感動、中には寂しさを感じる児もいる。これまで、セミの羽化の様子をテレビや図鑑などを通して見た経験があるという児は多かったが、目の前で成長・変化していく姿を見ることができたことは新鮮で貴重な経験だったようだ。また、カブトムシの飼育では、一年間大切に育ててきたものの死を目の当たりにする。生き物の生死を実際に体験する中で、『命』の儚さや大切さを感じることができる。体験から得られる心の成長をしっかりと捉え、次の成長へと繋げていけるようにする。

言葉

ごっこ遊びの中で自分が体験したことを表現しようとしたり、休日の出来事を言葉で友達や保育者に伝えたりしようとする。時には適した言葉が思いつかず、保育者に確認することもあるが、聞く相手も「友達がどんなことを伝えたいのか」を考えながら聞くこともできるようになってきている。友達同士で相互に思いを伝え合い、受け取る喜びを味わうことができるような援助をしていく。

表現

七夕制作や描画などを通して、絵の具を使った活動を取り入れていく。『見たら楽しくなる絵』をテーマとした描画では、中には場面をイメージすることが難しい児もいたが、友達と話をしていくうちに自分なりの『楽しい』がはっきりとイメージされ、のびのびと描くことができるようになる。多色を使ってさらに混色もできたり、筆で滑らかに描くことができたりする、絵の具ならではの楽しさを味わうことができた。「もっと大きな絵を描いてみたい」という声もあったので、友達とイメージを共有し協同してダイナミックに絵を描く活動を取り入れる。

育児あれこれ