健康
RSウィルス感染症や気管支炎などに罹り、長期間休む子が多くいた。咳や鼻水が出ている時はこまめに検温して、一人一人の体調の変化に気をつけるようにしていった。排泄では、トイレに自ら向かう姿が多くみられるようになり、トイレで排尿できる子も増えた。また、午睡中に排尿していない子もいた。排泄の状況を家庭と共有し、布パンツに移行したり、午睡も布パンツでしたりできるように家庭と連携を図っていった。布パンツに移行すると尿意を感じて保育者に「おしっこ出る」と伝えて、トイレに行くことができるようになってきた。トイレでできたことを共に喜び、十分に褒めて自信につなげていった。
人間関係
気の合う友だちを誘って同じ玩具で遊んだり、一緒にブロックを組み立てたりして子ども同士でやりとりをして遊ぶ姿が多くみられるようになった。一緒に遊ぶ中で、自分の思いが伝わらなかったり、思いどおりにならなかったりしてトラブルになる場面も見られた。保育者が仲立ちをすると「貸して」や「やめて」など思いを言葉で伝えられることもあった。お互いの気持ちを汲み取りながら、言葉で伝えて思いが伝わる喜びが感じられるように仲立ちをしていった。
環境
クワガタやおたまじゃくしを捕まえてくると、触れたり観察したりして喜んでいた。窓から外を見て蛙やクモなどを発見し、友だちや保育者に伝えて喜びを共有する姿もあった。子どもたちが親しみを持って触りたいと思う気持ちを受けとめ、できる限り触れられるように配慮し、生き物の感触やぬくもりが感じられるようにしていった。
言葉
「ホール行く」「あっぷっぷ見たい」などやりたい遊びや見たい絵本を言葉で伝えて、保育者や友だちと一緒に遊んだり見たりして喜んでいた。子ども同士でお店屋さんごっこをする姿も多くみられ、ブロックなどをドーナツやアイスクリームに見立て「いらっしゃいませ」「100円です」など具体的なやりとりをする姿もあった。保育者も遊びに加わって言葉を添え、やりとりが広がっていくように関わっていった。
表現
天候や体調に配慮しながら水遊びをした。水を嫌がる子もおらず、全身で水を浴びて喜んでいた。散水ホースから出る水の上を歩いたり顔や体に水を当てたりして感触を楽しむ子もいた。泡にも積極的に触れ、窓やバケツなどいろいろなものをきれいに洗ったり、泡をカップやバケツに入れたりして泡の感触を楽しんでいた。水温や水位に気をつけ、安全に遊べるように十分配慮していった。また、天候の悪い日も多かったので、室内でお花紙や紙粘土を使って傘やアイスクリームなどの製作あそびすると、集中して取り組む姿が見られた。今後も指先の発達を促す遊びを取り入れていきたい。
食育
「おやつはなに?」「今日はカレー?」とメニューを確認して喜んで食事に向かう姿が見られた。スプーンを使って意欲的に食べていたが、手づかみになって遊び食べになることもあった。エプロンをはずして食べるようになり、スプーンの正しい持ち方や食器を持って食べるなど食べやすい方法を伝えていくと、食べこぼしもだんだん減ってきた。上手に食べられたことをしっかりと認め、食べる意欲につなげていった。