健康
ほとんどの子が日中布パンツで過ごすようになり、自らトイレに行く子が増えた。気温が少しずつ低くなり、排尿間隔が短くなったり、遊びに夢中になったりして漏れてしまう子もいた。自らトイレに行く姿をしっかりと認め、活動や生活の区切りでトイレに行く習慣がつくようにトイレに誘うようにしていった。身のまわりのことも積極的に行い、衣服の裏返しや前後を確認したり直したりしようとする子が多くいた。自分でしようとする気持ちを大切にし、側で見守りながら援助を求めてきたときは、言葉で方法を伝えたり軽く手を添えたりして、自分でできた達成感が感じられるようにしていった。
人間関係
ごっこ遊びをする姿が多く見られ、お医者さんごっこ、美容院ごっこ、お店屋さんごっこなどで気の合う友だちとイメージを共有してやりとりを楽しんでいた。子ども同士で関わって遊ぶ中で思いや意見の違いでトラブルになったり、玩具や場所の取り合いになったりすることも多くあった。お互いの気持ちを汲み取り受けとめながら、相手の気持ちにも気づけるように保育者が代弁をして仲立ちをし、自分の思いを言葉で伝えられるように関わっていった。
環境
戸外に出ると虫探しをしたり、小花を摘んだりして、積極的に自然に触れて楽しんでいた。どんぐりやさつまいもなどを見つけると、「どんぐりあった」「おいも食べたよ」と拾ってままごと遊びをしてやりとりをしていた。室内でも生き物や食べ物の絵本を見たり、どんぐりの歌や手遊びをしたりして、自然に興味をもっていた。戸外遊びや絵本、手遊びを通して、秋の自然に親しみ、たくさん触れることができた。
言葉
「昨日公園行ってどんぐり拾ったよ」「おいもたくさんとった」「○○ちゃんに会ったよ」など園外であった出来事を保育者や友だちに伝える姿があった。伝えたい気持ちをしっかりと受け止めて傾聴し、応答的にやりとりをして、言葉のやりとりをする楽しさや思いが伝わる喜びが感じられるようにしていった。
表現
保育者が歌を歌ったり手遊びをしたりすると真似をして手を動かし、一緒に歌を歌って楽しんでいた。新しい歌もすぐに覚えて、ふと口ずさんだり、子ども同士で手遊びを楽しんだりする姿も多く見られた。また、「パプリカがいい」「おおかみさんして」など踊りたい曲をリクエストして、全身を動かして踊って表現することも喜んでいた。子どもたちが好きな手遊びや歌、踊りを繰り返しして、保育者も一緒に歌ったり踊ったりし、表現する喜びや楽しさに共感していった。
食育
スプーンの持ち方を意識して、「こうやって持つんだよ」と子ども同士で見せ合って食べる姿が見られた。月後半には、一人一人の発達を見ながら少しずつ箸を使って食べていった。まだしっかり持てない子も多いので、器を持って食べるなど食べやすい方法を伝え、スプーンと箸の両方を用意して無理なく食事ができるようにしていった。スプーンを握り持ちで食べる子も、遊びの中で水性ペンやクレパスで絵を描くと鉛筆持ちをして描く子がいたので、スプーンや箸の持ち方に繋がるように今後も指先を使った遊びを取り入れていきたい。