健康
新入園児も進級児も初めて口にする素材や調理方法の食べ物にも次第になじんできている。食事をとる時に、「初めての味だけど、さっぱりしていて食べやすいよ」「トロトロに煮込んであるから美味しいよ」といった心地よい気持ちを伴う言葉を保育士からかけられることによって、子どもにもそうした感覚が育ってきている。子どもたちは食事の時間を楽しく過ごして穏やかでくつろいだ雰囲気のもと一緒に楽しむ経験は、子どもたちに安心をもたらしている。
人間関係
新しいクラスに進級して、集団で共に過ごす生活の場で、それぞれ異なる個性を持ったほかの子どもに接することとなる。子どもが友だちと関わって様々に心を動かす時に、その出来事を通して感じたことや、考えて物事を共有し、友だちの特性や多様性に気づく、また、人には違いがあるということを子どもが実体験で感じ取っている。子どもたちは、日々遊びを通して自分とは異なる思いや感情を持った他の友だちの存在に気付いてくれている。
環境
積み木を重ねて高くしたり、横に並べて四角い囲いを作ったりするなど、興味を持った玩具を自分なりの目的や方法でいろいろと工夫しながら扱って楽しむ姿が見られる。保育士が一緒に遊ぶと積み木を塔に見立てたり「ここが駅だよ!」と言いながら別の積み木を「電車が出発します」と床の上で動かしたりイメージを用いた遊びを盛んにしていた。
言葉
言葉の発達に伴って、保育園で日常的に交わされる朝の挨拶の「おはよう」帰りの挨拶「バイバイ~またね!」食事の挨拶「いただきます!」物を借りたり、ありがとう等のお礼の挨拶などが徐々にでき、友達や保育士等と交わすことによって相手と心を通わせることがができ、共に過ごす生活が心地よいものになってきている。
表現
保育士がわらべ歌や耳になじみやすい音の響きやゆったりとした手遊びに安らぎを感じて聞き入ってくれる。「むすんでひらいて」や「ずいずいずっころばし」が大好きです。また「はじまるよ!はじまるよ!」と手遊びが始まる前歌を歌うと自然と集まるようになってきている。興味を持つようになる中で、子どもも保育士の歌や動きに合わせて身体を動かしたり、一緒に歌おうとしたりする。
そうして自然と歌や動作などを覚えて、心が解き放されている時や、絵本や散歩で見かけた風景や動物などの歌のイメージと重なっている時に、自ら口ずさむこともある。