健康
夏風邪が流行り、熱を出して休む子や、咳や鼻水が出る子が多かった。家庭での様子を聞きながら、一人一人の体調に合わせて活動をした。体調の良い子は玄関で水遊びをした。水の入ったタライに手を伸ばし、水面を叩いたり回したりして水の感触を楽しんだ。またジョーロで頭の上からシャワーのように流すと、見上げて掴もうと手を伸ばす。顔に水がかかっても嫌がる様子はなく、水のかかる心地よさを味わっていた。
食事では、高月齢の子は自分で摘んで食べたり、スプーンを持って食べる仕草をしたりする。また“おいしいね”という様に、友だちとニコニコ顔を見合わせ、食事の時間を楽しんでいる。
環境
暑い日が続き、玄関での水遊びや室内遊びがほとんどだったが、暑さが緩んだ日は園庭や公園で遊んだ。砂を触ったり石を摘んでみたり、咲いているシロツメクサやクローバーを手に取ったり、飛んできた蝶々を目で追ったりと自然に触れて遊んだ。
保育室では、滑り台やトンネル、マットでお山を作ったりして、体を動かすことのできる環境を作った。また一人歩行ができる子が増えたので廊下に出て、手を繋いで歩く練習をしたり、別のクラスに行き、異年齢交流をしたりと場所や環境を変えて過ごした。
人間関係
友だちが遊んでいるところに近寄っていき、顔や足を触ったり、頭を“よしよし”となでる姿がある。また友だちと同じ玩具で遊ぼうとしたり、一緒に滑り台に上ろうとしたりと、友だちに関心を持ち、関わろうとする姿が増えた。お迎えとなり帰る友だちをドアまで来て、“ばいばい”と手を振って見送ったり、持っている玩具を渡そうとする姿もあった。加減がわからず、髪を引っ張ってしまったり、強く握ってしまうこともあるので、すぐに止めれるように傍で見守った。
言葉
食事の時に保育士等が「いただきます」と手を合わせると3人が同時に真似をして手を合わせる仕草をした。別の日にスプーンを口に持っていくと、顔を背けるので、「あれ?ご馳走様するの?」と聞くと手を合わせて意思表示した。「お腹いっぱいになったのね。ご馳走様しましょうね」と伝えた。子どもの行動を言葉にして話しかけるようにした。高月齢児は「パパ ママ」「せんせー」などの一語文が出てきた。低月齢児も喃語が盛んになった。「○○なのね」などと応えて、伝えようとする思いを受け止めた。
表現
保育士等が『むすんでひらいて』や『とんとんとんとんひげじいさん』などの手遊び歌を歌うと、手をグーパーして手遊びをしたり、音楽を流すと体を揺らしたりして、リズムに合わせて体を動かす。またブロックやカップ同士を叩き合わせて音を鳴らすことも楽しんでいる。
制作では手形や足形をとって、『海の生き物』を作った。これまで手を広げることができなかった子も自分でパーをすることができた。「上手にペッタンできたね。」と伝えると満足そうな表情をしていた。