健康
全員歩行ができるようになり、室内で遊んでいる中で嬉しそうに何度も立ち上がって歩こうとする姿が見られた。歩けるようになったことで、自分の行きたい場所に移動するなど活動範囲が広がり、また探索活動を楽しむ姿が見られた。体力がついてきて、午睡時はすぐに寝なくなってきたが、その分一人ずつゆっくりと寝かしつけを行えるようになり、以前と比べてまとまって寝るようになってきた。布団で寝たり、再眠することも増えた。食事では自分で食べたい気持ちが膨らみ食具を持とうとする姿が見られ、お皿を渡すと意欲的にスプーンですくって上手に口へと運ぶ姿が見られた。また小皿に乗せると手掴みでもよく食べている。コップを持って飲むことも上手になり、食事中に安心して見守れるようになった。
人間関係
友だちの後をついて行ったり持っている玩具を“どうぞ”と渡したりと、一緒に同じ遊びをすることを喜んでいる姿が見られた。友だちが持っている玩具を欲しがり、取ってしまうことでトラブルになる場面が多く見られたため、同じ玩具を揃えたり、その都度興味を持ちそうな玩具を出すなど工夫していった。そして「これはお友だちが遊んでいるよ。こっちにもあるよ。」などと子どもの気持ちを代弁しながら仲立ちしていった。
環境
毎日生活に必要なことを繰り返し行ったことで、生活習慣が身に着いて子どもたちが進んで行おうとする姿が見られた。例えばおやつや食事の時間になると、自分で石鹸を出して手を洗おうとしたり、ペーパータオルを取り、濡れた手を拭こうとする姿が見られた。また部屋移動の際には「ナイナイしようね」と声をかけると、保育士の姿を真似て一緒に棚に玩具を片付ける姿が見られ、「ありがとう」と笑顔で伝えると嬉しそうな表情をする、かわいいやりとりも見られた。
言葉
月齢が高い子は「バイバイ」「あった」「アンパン」など喃語から意味のある言葉を発するようになってきて、また他の子も保育士等の話をじーっと聞いて「うん、うん」と頷いたり、理解しているような表情をする姿が見られた。また喃語を盛んに発して、保育士等や友だちに話かけたり、仕草や表情で思いを伝えようとする様子が見られ「これで遊びたいのね」「○○したいのね」と子どもも思いを汲み取り、代弁していった。“伝わった”喜びから、言葉を発することへの意欲へと促していくようにする。
表現
馬橋の木に飾る制作では、ハロウィンのジャック・オ・ランタンとおばけを足形で作った。保育士が絵の具の準備を始めると、やりたいやりたい!”と興味を持って集まる姿が見られ、一人ずつ足に筆で絵の具を塗っていくと、くすぐったいのか笑う子やもっとやりたい!とアピールする様子も見られた。足を洗う中で水に触ろうとしたり、足を洗われるのを気持ちよさそうにする様子も見られた。クラスたよりでお伝えしたからか、お迎えの際に親子で馬橋の木を眺める姿もあった。
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健康
夏の感染症が流行したり、夏の疲れからか体調を崩す子が多くいて、発熱で早退する子もいた。またお盆休みもあり、全員がそろう日が少なかった。食事では全体的によく食べる姿が見られ、完了食の子においては、少しずつ食具を持って手掴みを交えながら意欲的に食べている。食材の好き嫌いが少しずつ出てきて、日によって食べる量が変わったり遊び食べをする姿が見られたため、一人一人の食べ具合や好きなものを把握しながら、引き続き丁寧に進めていった。夏の暑さもあり、午睡をたっぷりと取る姿が見られた。
人間関係
友だちに興味を示し、積極的に傍に近づいて頭をなでたり、持っている玩具を渡すなどのやりとりをする姿が見られた。友だちとの距離が近く、場所や玩具の取り合いから、手や口が出ることもあるので、引き続きお互いの思いに寄り添い欲求を受け止めながら見守っていく。また、子ども同士の関わりの中で「かしてくれたね」「どうぞできたね」など体験したことを言葉で伝え、他者との関わりを楽しめるようにしていった。
環境
水遊びではタライの水をバシャバシャと叩いて感触を楽しんだり、スコップで水をすくい、自分や友だちの体にかけたり、バケツやカップに移したりを繰り返して遊ぶ姿も見られた。また寒天遊びをした際は興味を示し、寒天をギューッと握ってつぶしてみたりして触れながら遊ぶ様子も見られた。歩行をする子が増えたので、スペースを少し広くして移動できる範囲を広げるようにした。また、滑り台やトンネルを使う際は、周りの玩具を端によけて怪我につながらないように気を付けた。
言葉
少しずつ意味のある言葉を発する姿が見られ「ないない」と言いながら玩具をカゴに入れたり、「まんま」「せんせい」など指差ししながら発語したりする姿が見られた。また喃語や仕草、表情などで一生懸命に保育士等に思いを伝えようとしている。発見や思いが伝わると、笑顔を見せたり、うなずいたりして保育士等とのやり取りを喜ぶ様子が見られた。子ども一人一人の発語に耳を傾け、優しい口調で丁寧に応じて発語を促していく。
表現
手遊びをしたり、音楽を流したりすると手を叩いたり体を揺らしたりして楽しむ姿が見られた。また、保育士等の真似をして、同じ振りをする子もいる。自分の思いを存分に表現して保育士等に甘えたり、嫌な気持ちを泣いて訴えたりしている。子ども一人一人表現を十分に受け止め、一緒に楽しんだり甘えたい気持に寄り添ったりして過ごした。また保育園の廊下に飾る馬橋の木の制作ではきのこを作り、指で絵の具をとり柄をつけて表現した。はじめて指絵の具に挑戦したが、初めは後ろから支えて一緒に行う中で、少しずつ興味を持って自分で画用紙に絵の具をつける姿が見られた。
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健康
乳児クラスで夏の感染症が流行し、発熱や発疹が伴い休む子が多く、後半は全員そろう日が少なかった。休み明けには家庭での様子を聞きながら、一人一人の体調に合わせて活動を考えて進めていった。1歳児クラスと合同で玄関にて水遊びを行い、毎日行う中で少しずつ慣れてきて段々と積極的に遊ぶ姿が見られ、タライに手を伸ばして水面を叩き水しぶきをあげることを楽しんだり、上からじょうろで水を流すと手を伸ばして喜ぶ姿が見られた。水遊び活動を経て、水の感触や心地よさを十分に楽しむことができた。また水遊びの中で、氷や泡遊びなど、感触を使った遊びを取り入れている。今後、寒天など乳児に適した感触遊びをたくさん取り入れていきたいと思う。食事では、自分で食べやすいように小皿に食べ物をのせてあげると摘んで食べたり、スプーンを持って食べる仕草をする様子が見られた。また“おいしいね”という様に、友だちとニコニコ顔を見合わせ、食事の時間を楽しんでいる。
環境
水遊び後に室内で、滑り台やトンネル、マットでお山を作ったり、階段の上り下りを行い、体を動かせる環境を作った。階段上りを初めて行う日は1人ずつ順番にし、後ろに保育士がついて安全に十分気を付けて行った。半分の子は手をついて上手に登れることができていた。また一人歩行や一人立ちができる子が増えたので廊下に出て、手を繋いで歩く練習をしたり、別のクラスに行き、異年齢交流をしたりと場所や環境を変えて過ごせるようにした。戸外に出れない夏の時期も、体を動かせるように工夫していく。
人間関係
少しずつ友だちに興味がでてきて、友だちが遊んでいるところに近寄っていき、顔や足を触ったり、頭を“よしよし”となでる姿が見られた。お迎えとなり帰る友だちに向かって、“ばいばい”と手を振って見送ったり、持っている玩具を渡そうとする姿もあった。加減がわからず、髪を引っ張ってしまったり、強く握ってしまうこともあるので、すぐに止めれるように傍で見守るように関わっていった。
言葉
食事の時に保育士等が「いただきます」「ごちそうさま」と手を合わせると真似をして、一緒に手を合わせる仕草が見られた。高月齢児は言葉を投げかけると、何となく言葉が通じているような様子が見られ「手を洗おうね」「ご飯食べようね」など、生活の中で必要な行動や子どもの行動を言葉にして話しかけるようにした。また「ワンワン」や「ママ」などの一語文が出てきた。
表現
保育士等が『むすんでひらいて』や『とんとんとんとんひげじいさん』などの手遊び歌を歌うと、手をグーパーして真似したり、音楽を流すと体を揺らしたりして、リズムに合わせて体を動かす姿が見られた。またブロックやカップ同士を叩き合わせて音を鳴らすことも楽しんでいる。制作では容器に綿とガーゼを丸めて作った、たんぽに始めて挑戦し、画用紙にポンポンと色を付けてひまわりの花を作った。たんぽを手に持たせると、すぐに手を離す子もいたが、ほとんどの子は興味を持って上手にポンポンする姿が見られた。また足形を葉っぱに見立てて作り「上手にペッタンできたね。」と伝えると満足そうな表情をしていた。…
健康
乳児クラスで少し感染症が流行し、クラス内では感染の疑いを含めかかった子もいた。そのため、体調の変化や体の様子をよく見るようにした。その他は大きく体調を崩すことなく元気に登園していて、全員そろう日も多かった。気温や湿度が高い日が増えてきたので、冷房を入れて室内温度の調整に気をつけた。また中旬から沐浴、下旬には水遊びが始まった。気温や子どもたちの様子に合わせ、汗をかいた日には沐浴で汗を流したりして快適に過ごし、水遊びはお湯を足すなど水温を調節して心地よく遊べるようにした。
人間関係
友だちとの関わりが少しずつ増えてきて、そばにいき顔や体に触れようとしたり、玩具を取り合ったりする姿が少しずつ見られるようになってきた。やり取りの中で泣く姿も多くあったので、同じ玩具を渡して満足できるように関わっていった。保育士等との関わりを楽しむことも多くなり、スキンシップをとったり一緒に遊ぶことで笑顔を見せるなど嬉しそうにしている。時折担任以外の保育士等に人見知りすることもあるが、以前より落ち着いてきて、時間が経つと安心してそばで遊ぶ姿も見られた。
環境
腹ばい、ハイハイ、歩行などでのびのびと体を動かして、行動範囲が広がってきた。雨の日や夕方にマットやトンネル、ボール遊びなど全身を使って遊べるように環境設定を行った。興味を示した玩具も自由に取り出せるように置いたり、適宜玩具を入れ替えて室内遊びが充実できるようにした。また年長クラス主催のお店屋さんや乳児クラスでの異年齢交流の場では、他のクラスの友だちに興味を示し、積極的に近寄っていく姿が見られた。保育士等との安心した環境の中で、一人遊びや探索遊びが十分に出来る空間を確保し、ゆったりと過ごせるようにしていく。
言葉
喃語を発して自分の思いを伝えようとしたり、保育士等とコミュニケーションを取ろうとしたりする姿が見られる。言葉を理解しているような行動も見られることもあり、見守りながら過ごした。引き続き「○○だね」と言葉を添えて関わり、発語に繋げていく。また、音楽を流したり、歌や手遊びをすると声を出したり、保育士等の真似をして両手を動かしたり、体を揺らしてリズムをとったりする様子も見られた。
表現
音楽や保育士等の歌に合わせて、身体を揺らしたり、手を叩いたり、玩具を床や棚に打ち付けて音を出すのを楽しんだりと個々での表現が豊かになってきている。七夕の制作では足形をとり、彦星様と織姫様の体に見立てて制作を作った。何度か足形をとった経験があるからか、絵の具を足につけてみると不思議な顔をする子がいたが、嫌がる子はいなかった。完成すると短冊と共に廊下へ飾った。…
健康
日によって気温の変化が激しく、また1ヶ月が経ち疲れからか、鼻水や咳が出たり発熱して早退するなど体調を崩す子が多かった。「お鼻を拭こうね」と言って、こまめに鼻水をぬぐい、「スッキリしたね」と声かけを行っていった。ハイハイやつたい歩きで移動したり、活発に動くようになってきた分、室内外で転倒しそうな場面も多く見られたことから、職員間で声を掛け合い十分に注意をして見守るようにした。またゆるい便が続きお尻がかぶれている子は、水で流して薬を塗ってケアをした。
人間関係
友だちが登園すると、友だちの方を見たり指さしをして関心を持つ姿が見られた。また絵本を開いている子がいると、同じように絵本を手に取り開くというように、友達に意識を向けて同じ遊びをする様子も見られた。散歩のときに4人乗りのベビーカーに向き合って座ると、お互いに手を伸ばして触ろうとしたり、「あーあー」「うーうー」と喃語で会話をするような姿が出てきた。
環境
一人歩きやハイハイで移動してつかまり立ちをし、棚にある玩具を手にしたり、近くにある玩具に手を伸ばしたりして遊ぶ様子が見られた。常に見える場所に、子どもが興味を持ったり好きな玩具を配置したり、時には風船やマットを用意して遊ぶなど室内環境を整えた。周りへの関心をもつようになったことで、同じ玩具を引っ張って取り合う姿も見られたため、同じ玩具を何個か用意するようにした。また腹ばいやハイハイで移動して目的のものを手にすることができた時の表情は喜びに満ちていた。
言葉
楽しい時や機嫌のよい時には「あーあー」「きゃっきゃっ」と表情豊かに喃語を発して笑い、眠たい時やお腹がすいた時には「ぎゃーぎゃー」「ゔ―ゔ―」と大きな声で全身で訴える姿が見られた。その都度、「うれしいね」「たのしいね」「眠たいのね」「お腹がすいたのね」と子どもの思いをくみ取り言葉にして、思いに寄り添うようにした。
表現
音の出る玩具で遊ぶことを楽しみ、手で持って振ったり、ボタンを叩いて音を出して遊んでいる姿が見られた。音楽が流れると手を叩いたり体を揺らしたりして喜んでいた。制作では足に絵の具をつけて足形をとり、足形をはらぺこあおむしの体に見立てて作って飾った。足に絵の具をつけると、不思議そうに見つめ、足の指を動かしてみたり触ろうとする姿や自分から絵の具に手を伸ばす子もいた。…
健康
天気のいい日には、積極的に戸外に出かけ、公園の日陰でシートを敷き、保育士等に抱っこされたり、バギーに乗って行くことで、外気浴を楽しんだ。入園してしばらく経って疲れからか体調を崩す子が多く見られ、子どもの様子や、ちょっとした機嫌の変化や体を触った感じ等で気づけるように注意して見ていった。睡眠は、午前睡をほとんどの子がとる中でも下旬頃より全員が1時間ほど一定時間眠れるようになり、徐々に睡眠のリズムが整ってきた。食後の睡眠に個人差はあるが、少しずつ同じタイミングで入眠できる日もあった。
人間関係
入園当初新しい環境に不安で泣く姿が見られたが、徐々に保育士等の認識や環境に慣れていく姿があった。受け入れ保育の2週目にはほとんどの子が不安で泣くことはなくなり、朝の受け入れから保護者とスムーズに離れることができていた。保育室内ではハイハイでやずりばいで好きな場所へと動き回ったり、お座りやつかまり立ちで玩具に触れたりして遊ぶ様子が見られた。まだ一緒に遊ぶことはないが、友だちに近づいて、顔に触れようとしたり、お互いの様子を気にしたりする姿も見られた。
環境
室内のマットの上で、音の出る玩具に触れたり、腹ばいになったり、ずりばい、寝返りなど手や足をよく動かして移動していた。又、月齢の高い子は、棚につかまって、つかまり立ちやつたい歩きで好きな場所へと歩いて移動したりする姿が見られた。玩具は音の出る物やボール、布素材の物など、子どもの発達に合わせた玩具を取り出しやすい位置に置いて自由に遊べるように工夫した。
言葉
「あっ!あっ!」「うーっ」など、喃語が少しずつ出るようになった。保育士等が目を合わせてあやしたり、体をくすぐったりすると、けらけらと声を出して笑う子もいる。皆遊びながら声を出すことを楽しんでいる。引き続き子どもの発する言葉や、喃語に丁寧に応え、思いを受け止めてたくさん言葉かけをしていくようにする。
表現
曲を流して歌を歌ったり、手遊あそびをしたりすると、嬉しそうに手を叩いたり、体を揺らしてリズムをとる姿が見られた。月齢に合わせた関りを深め、子ども一人一人が少しずつ自分の表現を自由にでき、楽しめるように見守った。少しずつ保護者以外の保育士等にも慣れて、情緒的な絆が形成されてきた。…
健康
寒暖差があったが、大きく体調を崩すことなく過ごすことができた。手を洗う時に「袖をめくろうね」と言うと、自分で袖をめくるようになった。玩具の片付けや靴下や靴を履こうとしたり、脱いだりと身の回りのことに挑戦する姿が増えた。子どもが興味を示した時はじっくり取り組めるように、時間と場所を作り、見守りながら援助した。食事が終わると、自分の布団に横になり、保育士等がそばにつくと眠りにつく。途中で目が覚めても保育士等を確認すると再び眠りにつく。安心した環境の下で生活リズムが定着した。
人間関係
散歩のときに、交代で保育士と手をつなぎ歩いて散歩をするようになった。「散歩にいこう」と声をかけると、自ら保育士等や友だちと手を繋ぐようになった。お部屋では『さんぽ』の曲を流すと手を繋ごうと保育士等や友だちに手を差し出し、繋ごうとする。
また友だちと一緒にアヒルやワニのプルトイを引っ張ってお散歩ごっこをしたり、車を走らせたりと仲良く遊ぶ姿が増えた。ニコニコ笑い合い、時には喃語でおしゃべりしながら遊んでいる。一方で自己主張が強くなり、押したり服をひっぱったりとトラブルも増えている。「押すのはいやだよ」「これがほしかったの?貸してって言おうね」思いを汲み取りながら、言葉で伝えることができるように仲立ちしている。
環境
運動の発達が著しい。階段を立ったまま上り下りをできるようなった。上手にバランスを取りソフトブロックで作った凸凹の一本橋を渡ったり、高いところからジャンプしたりと動きが活発になった。公園の築山に駆け上がり、下りる時は転ばないようにとゆっくり足を進ませる。体幹がしっかりし体の使い方が上手になった。
公園や散歩途中の軒先に咲く花などの植物を見つけると「ハナ」「はっぱ」と関心を示す。触ろうとする時には、一緒に触れ合い「優しくね」「この葉っぱ、柔らかいね」「お花、いい匂いがするね」と声をかけた。
言葉
散歩途中や絵本などで車を見つけた時、今までは全て『くるま』や『ブーブー』だったが、『バス』『救急車』など種類別に呼ぶようになった。絵本と玩具を交互に指差し「一緒」ともいう。また、友だちを指差し「これ(は?)」と言い、保育士等が「○○君だね」と答えると、“うん、うん”と頷き、また別の子を指差し「これ(は?)」と尋ね、やり取りを楽しむ。友だちの名前を呼んで話しかける子もいる。人や物の名前に興味を持ち、“知りたい”気持ちが高まっている。
表現
大きな模造紙にみんなでお絵描きをした。「どんな色がいい?」と好きな色を一本ずつ選んで描く。色を変えたいときは使っていたクレヨンを戻し、次の色を選んでいた。クレヨンをしっかりと握る。鉛筆持ちで持つ子もいる。丸や線を思い思いに描いて楽しんでいた。…
健康
朝晩と日中の気温差が大きいこともあり、月の前半に鼻水や咳が出る子が多かった。室内外の気温差に留意し、体調に合わせてなるべく薄着を心がけ元気に過ごせるようにしていった。
食事の前には手を洗うという習慣が分かってきている。「お袖をまくってから、洗おうね」と声をかけると、自分で袖をまくる姿も少しずつ見られるようになった。水道の前では蛇口に触れて水を出そうとしたり、ハンドソープの泡を自分でつけたりして洗おうとするようにもなる。子どもが自分で手を洗っている時には見守り、洗い残しがある時にはさりげなく手伝うようにした。
人間関係
友だちが遊んでいる玩具を一緒に使いたくて傍にいき、関わりを持って楽しそうに遊ぶ姿が多く見られるようになる。玩具を貸してほしい時にも手を叩いたり、「かして」と言ったりして伝えられるようになってきた。時には思いが通らず手が出たり、嚙みつこうとしたりすることも多かったが、いざこざが起きそうな場面では保育士等の配置や声のかけ方を工夫し、未然に防ぐことが出来るようにしていった。
環境
散歩では交代で保育士等と手を繋ぎ歩く機会を増やした。少し遠くの公園にも行くことも出来るようになった。自然物や身近な遊具に興味を持ち、進んで触れたり試したりして遊んでいる。鉄棒にひとりの子どもがぶら下がると次から次に「自分もやってみたい」と興味を持ちぶら下がろうとしている。
室内ではバンダナを用意すると、風呂敷代わりにしてお気に入りの玩具を包んでもらったり、赤ちゃん人形に掛けて寝かしつけをしたりして遊ぶ姿が見られた。小さいテーブルを出したり棚を移動したりして子どもが興味を持って遊ぶことができるように工夫した。
言葉
お気に入りの歌、手遊び、絵本は何度も繰り返し歌ったり読んでもらったりして楽しんでいる。また、保育士等や友だちの真似をしながら言葉も少しずつ増えて、簡単なやり取りが出来るようになってきた。二語文を話す子もいる。子どもたちが伝えたいことを受け止めて応答的なかかわりを心がけながら、引き続きやりとりを楽しんでいけるようにしていく。
表現
テーブルに模造紙を広げてみんなで一緒にお絵かきとシール貼りをした。クレヨンを持つ筆圧が強くなり、いろんな色に持ち変えながら描くことを楽しめるようになった。また、手先が器用になったことで、台紙から自分でシールを剝がせるようになる子が増えてきた。自分でできることが増えて、お絵かきもシール貼りも一定時間椅子に座って遊べるようになった。できたことを見て欲しい気持ちも芽生えて、「これ!」「できた!」と言って保育士等にアピールする姿も見られるようになった。……
健康
胃腸炎や嘔吐・下痢の症状でお休みしたり、体調不良の子がいた。感染症対策として定期的に換気や水分補給をした。体調が万全ではなく、甘えて抱っこを求めたり、午睡前に“トントンして”と仕草で伝えてくる。「抱っこしてほしいのね。」「ヨシヨシしようね」と声かけをして、気持ちを受け止めた。またご家庭での様子を聞き、一人一人の体調の変化に留意した。靴を履こうとしたり、ズボンを脱ごうとするなど身の回りのことを自分でしようとする姿が多くなった。「自分でしようとしてるのね。すてきね。」など自分でしたい気持ちを受け止めながら、お手伝いした。
人間関係
散歩の準備をする時に友だちに靴下や上着を渡したり、体操をする時にはお互いにタッチしたり、触れ合う姿が多くあった。また、近くで車を走らせるなど、他児の真似をして同じ遊びを一緒にしようとする。公園では一人が築山に向かって駆け出すと、他の子も後を追う。一緒に上り下りを繰り返し、時折顔を見合わせて笑い合っている。仲の良い姿を多く見かけるようになった。
環境
天気の良い日が続き、園庭や公園での戸外活動を盛んに行った。立ち乗りバギーに乗ることや保育士等と手を繋いで散歩に出かけることに慣れてきた。段差を見つけては上り下りしたり、」上ったり下りたり、軒先の植物を見ると優しく触れたり、周りの景色を楽しむ。公園では小さな木の実や葉っぱを摘まんで拾い、大事そうに持ち歩いたり、カップに入れ料理に見立て、保育士等に“どうぞ”と渡したり、“食べて”と口元に近づける。「もぐもぐ。美味しい。ありがとう」と伝えると満足そうに、にっこりと微笑む。また、一人が木の茂みに歩き出すと、他の子も後を追い、探索活動を一緒に楽しんでいた。
言葉
語彙が増え、「ワンワン」「ブーブー」「できた」「かして」など、保育士等と言葉でやり取りをしようとする姿が見られるようになった。「ブロックをくっつけることができたのね。」「ワンワンがお散歩しているね。」「かっこいい車だね」と思いを言葉にして声掛けをした。すると「うん、うん」と頷いたり笑顔で応えたりして、伝わった嬉しさ、やり取りする楽しさを表現していた。
表現
節分が近いので、『鬼のパンツ』の制作をした。『おにのパンツ』の絵本を読んだり、歌をうたってイメージを膨らませた。「どの色がいい?」と色を選び、それぞれのパレットに色を出す。指先に絵の具を付け、黄色い画用紙に思い思いの模様を描き、それぞれの『鬼のパンツ』が出来上がった。保育士等が『鬼のパンツ』の歌を振り付きで歌うと、それを真似して「つよいぞー♪」のフレーズのところでは両手でガッツポーズ、「トラ~の毛皮で~」では手でガオ~とトラの真似。歌に合わせて上手に振り付けして楽しんだ。…
健康
寒暖差もあり咳や鼻水は引き続き出ているが、大きく体調を崩す子はいなく比較的に元気に過ごすことが出来た。散歩や園庭遊びの後に、手洗いをしているが、毎日繰り返し行うことによって、自ら水道に向かい手を出して洗おうとしたり、ハンドソープを出そうとしたりする姿が見られるようになる。保育士等の介助で洗った後は、手拭きのペーパーで手を拭こうとする子もいる。今後は更に気温が下がり乾燥する時期なので、室内環境を清潔にし、手洗いなど丁寧に行うことで感染症を予防するようにしていく。
人間関係
友だちの遊びに興味を持ち、一緒に遊ぼうとしたり同じ玩具を手にしたりする。友だちの使っている玩具が欲しくて自分の物にしようとする姿が見られるが、保育士等が仲立ちして「かしてしようね」や「どうぞできるかな?」と言葉かけすると持っていた玩具を差し出したり、手振りで「かして」の表現をし、欲しいと伝えたりする子も増えてきた。また、朝と夕方には登降園する友だちに気付くと手を振ったり、笑顔でそばに近づいてタッチしたりする。関わりたい気持ちを十分に受け止めて、声をかけながら見守っていく。
環境
食材の玩具を手にして食べる真似をする姿が見られるようになった為、ままごと用の玩具と人形を増やした。お皿やフライパンの上に食べ物を置いて友だちや保育士等に食べてもらおうと渡したり、人形の口に食べ物を持っていき、食べさせてあげる真似をしたりする子もいた。また、バンダナを用意すると、頭に巻いてもらい嬉しそうにしたり、風呂敷代わりにしてお気に入りの玩具を包んでもらい、持ち歩いたりして遊んでいる。
言葉
簡単な手遊び歌の歌詞や絵本のセリフや物の名前など、保育士等の真似をして声に出すようになる。喃語や発語も更に増え、それぞれが気持ちを表現している。また、保育士等が話していることを理解して指差しをしたり頷きながら語尾を真似したりする子もいる。伝えたい気持ちを優しく受け止め一人一人の言葉に丁寧に応え共感し、発語を促していく。
表現
冬のパーティーで「ジングルベル」の曲に合わせてペットボトルで作ったマラカスを使って演奏をした。音楽が流れると手にしたマラカスを振ったり、手で叩いたりして楽しみながら披露することができた。
今月はクリスマスの制作をした。色鮮やかなツリーやサンタクロースの飾りが出来上がると嬉しそうに「あっ!」と指をさす姿も見られた。……