健康
年末年始の間に大きく体調を崩した子はおらず、年明けも元気に登園していた。園での生活リズムを徐々に取り戻していけるよう、ゆったりと過ごした。鼻水・咳が出る子もいたため、個々の体調の変化に気を付け、保育室や玩具などの消毒・手洗いを丁寧に行った。衣服や靴の着脱を自分でやろうとする姿も増え、意欲的に取り組んでいた。自分でやりたいという気持ちとは裏腹に、まだうまく出来ない部分もあり、苛立ったり、介助を嫌がったりすることも多かった。気持ちに寄り添いながら、さり気なく援助をしたり、時間に余裕を持って声をかけたりして、自信につながっていくようにした。
人間関係
友達との関わりがぐっと増え、保育者を必要とする場面もありつつ、気の合う子や、好きな遊びが似ている子同士で誘い合いながら遊んでいた。月齢や個人差によって、上手く伝わらない時や、トラブルになりそうなときは、互いの気持ちを受けとめながら見守るようにした。相手が持っているものや、やっていることに気付き、同じ物を求める場面では、「かして」「ちょっとまって」「あとで」など、言葉でやりとりする場面も増えてきた。また、同じ経験をした子同士で「○○だったね」「おんなじ」と会話を楽しむ姿も見られた。他児と関わりたい気持ちを大切にしながら、気持ちの伝え方やコミュニケーションの手段を分かりやすく伝えていけるようにした。
環境
子どもの成長や進級を見通して室内の環境を見直し、棚や玩具の入れ替えを行った。ごっこ遊びが充実するよう、ままごと用の玩具を増やし、イメージが広がるようにした。すると、布やおんぶひもで人形のお世話をしたり、フライパンでお手玉を炒めたりして、より具体的なイメージを持って遊べるようになった。戸外遊びでは、園庭遊びや散歩などを多く取り入れ、体を動かすことが出来るようにした。散歩では、少人数に分かれて散歩をしたり、歩くことをメインにした散歩に出かけたりした。なるべく、子ども同士や保育士と手をつないで歩けるようにし、探索や発見の楽しさを味わえるようにした。
言葉
言葉でのやりとりを楽しめるようになり、経験したことや、自分の思いを言葉で表現するようになってきた。月齢や個人差はあるため、一人一人の言葉の発達に応じ、分かりやすい言葉にして返したり、代弁したりしながら、気持ちに寄り添った対応を心掛けた。また、他児とのやり取りの中で、上手く表現できない思いや、伝わらなかった思いを受け止め、一緒に相手に伝えたり、具体的な言葉で伝えられるように仲立ちしたりして、言葉でのやりとりを見守っていった。また、おべんとうバスのごっこ遊びを通して、自分の名前を呼ばれて返事をしたり、友だちと声を合わせて歌ったりすることの楽しさを味わえるようにした。
表現
絵本や紙芝居を見たり、保育士の真似をして体操したりすることを喜んでいた。その中で、自分の体の部位の名称を知ったり、体を使ったりして遊ぶことを楽しむようになってきた。そのため、ふくわらいや、節分の鬼の制作を通して、顔を作る制作を多く取り入れた。「○○ちゃんのおめめはどこ?」と問いかけると、自分の目がどこにあるのかを確認しながら、指を差したり、お面に目を貼ったりしていた。目が分かるようになると、次第に鼻や口も分かるようになり、表情豊かな作品となった。以前より小さなシールを貼るなど、指先の使い方も発達してきたため、さまざまな素材を使って、制作活動を楽しめるようにした。