健康
戸外で身体を動かす時間が増えると、食欲も増している。献立表を確認して、給食やおやつを楽しみにしたり、食材や調理法などへの興味が強くなったりしている。さまざまな食材の旬や身体への効果を伝えつつ、バランスよく食事をして健康な身体づくりができるようにする。
運動会ごっこの活動では、遊戯や競技など友達と誘い合って意欲的に取り組んでいる。音楽に合わせて身体を動かす心地良さや友達と競い合いながら運動する楽しさを味わっている。普段の遊びにも取り入れて、さらに遊びを深めていこうとする姿もある。今後もいろいろな運動遊びに挑戦できるよう、発達段階に合った活動の提供を考えていく。
人間関係
2歳児の運動会ごっこでは、一緒に踊ったり競技の手伝いをしたりする。普段から午睡の手伝いなどで関わっていたこともあり、お互いに緊張や戸惑いなどなく自然に声を掛け合い、楽しんで取り組むことができる。また、おばけ屋敷・お店屋さんごっこでは、乳児クラスの反応を予想しながら準備を進めている。さまざまな活動や行事を通じて、年長児としての意識の高まりや年下児を想う気持ちがうかがえる。年下児に喜ばれたり求められたりすることで自信にも繋がっているので、担任間で連携をとって活動を広く展開できるようにする。
環境
種から栽培し、小さいながらも収穫できたトウモロコシを調理し、ポップコーンを作る。皆、食べたことはあるものの、作り方は知らないので調理に興味をもっている。フライパンの中で徐々に弾けていくポップコーンの様子をじっくりと観察し、その動きを真似たり「ドッジボールをしてるみたいだね」と例えたりしている。トウモロコシの粒が小さかった為、出来上がったポップコーンも小さいものではあったが、匂いや味は十分に感じることができる。栽培から収穫、調理、試食まで自分たちでできたことで、栽培の大変さや食べ物の大切さを流れで感じることができ、よい経験になったと思う。冬野菜の栽培もあるが、調理や試食までを考慮し、栽培物を選びたい。
言葉
行事に向けての活動では、子どもたち同士で準備や内容を話しあって進めていく。その中で、自分のイメージしたことを適した言葉で発表できる児がいれば、頭の中にイメージはあるものの思うように伝えられずに考え込む児もいる。時には、友達が伝えようとしていることを汲みとって言葉を補足したり代弁したりする場面もある。自分の思いや考えを皆の前で発表する場を増やしていき、自己を表現する機会を持てるようにする。
表現
運動会ごっこの思い出を絵の具を使って描く。絵の具のみで描くのは初めての経験で、思いがけず滲んだり色が混ざってしまったりして戸惑う児もいる。徐々に絵の具ならではの滑らかさを感じられるようになり、楽しみながら大きくのびのびと描くようになる。今回は四つ切サイズの大きい画用紙を使用したが、それでも画面に描ききれない児もいる。次回はさらに大きな紙を用意し、自分のイメーをダイナミックに表現する楽しさを味わえるようにしたい。