食事
高月齢児は、手掴みやスプーンを使い混ぜて食べたり、口にしては一度出して味を確認してから食べたりし、満足すると食事を終える。口拭きタオルで口や手を拭く仕草も見られているので、きれいになる心地良さを伝えていく。低月齢児は手掴みやスプーンにのせてもらうと意欲的に食べる姿が見られる。8か月児は食べ物を見ると食べたい気持ちを声に出して表現し、介助されて完食する。詰め込みすぎる子もいるので小分けにするなどの工夫をしていく。
睡眠
眠くなると布団を敷いて欲しいと保育者に伝える子や、布団が敷かれると自分から横になっている子もいる。布団の上で体をさすられて安心して眠る子が増える。静かに眠れる雰囲気を作り、気温差に応じて室温を調整し、心地よく休息できるようにする。
排泄
トイレに誘うとオムツを持って行こうとする。自分でズボンを履こうとする姿も見られるので、さりげなく手を添えて援助していく。皮膚が赤くなる子もいるので、こまめにおむつ交換を行い、清潔を保っていく。8か月児は、スキンシップを取りながら、安心して交換してもらい気持ち良さを感じられるようにする。
健康
鼻水が出たり咳をしたりする子が多い。自分でティッシュを取り、拭く姿がみられる。気温差に応じて衣服の調整を行い、換気や室内温度、湿度の調整に注意し心地よく過ごせるようにする。引き続き、玩具等の消毒は回数を増やして感染予防を図る。
身体発達
高月齢児は、段差を昇り降りしたりボールを追いかけたりしながら意欲的に体を動かす。立位や這い這い、歩行がしっかりして音楽や歌に合わせて体をゆすったり手を叩いたりする子の姿が多く見られる。8か月児はお座りが安定してきているので、背もたれを置くなどして転倒しないように注意を払い、短い間腹ばいでの遊びなどを取り入れる。安全な環境の中で一人一人の成長に応じ身体発達を促していく。
情緒面
相手の遊びを真似したり誘い合ったりして互いに笑顔を見せる。玩具を取り合う姿も見られるので、そばで見守りながら互いの思いを受け止めていく。立位が安定し歩行が始まっている子が多く、音楽や歌に合わせて体を振ったり手を叩いたり嬉しそうに声を出し楽しんでいる。8か月児は他児を見て微笑み声を出し楽しむ。子ども同士の関わりが少しずつ増えているので、相手を思う気持ちを大切にしながら側で見守り関わっていく。
言葉
保育者が歌をうたうと語尾を真似て言う。絵本の中の単語を言おうとする姿が見られ、ものと単語が一致しはじめる。指差しや喃語が増え、気持ちを表現する。絵本や手遊び、歌遊びの言葉は、優しい口調で丁寧に表現していく。一人一人の言葉に丁寧に応え共感し発語を促していく。