5歳ひまわり組2020年度10月の保育日誌

10月5日(月) 曇り 萩原

7月にフィンガーペインティングを経験してから、ずっと楽しみにしてきたボディーペインティングに取り組む。中には汚れることを気にする児もいたが、それぞれのペースで楽しんでいる。バットにだした絵の具をてのひらに塗りたくるところから始まり、机全体に大きく塗り広げたり、友達と塗り合ったり顔に化粧をするように塗ったりと少しずつ遊び方がダイナミックになっていく。フィンガーペインティングをして以降、熱中症警戒アラートもあり、間があいてしまったことが残念だった。間をおかず取り組み、さらに回数を重ねることで遊びが深まったり子ども自身が遊びを考えたりできたのでは…と思う。「絵の具でこんなことしたの初めてで楽しかった‼」と喜んでいたので、また季節を感じることのできるダイナミックな遊びを提供したい。

 

10月15日(木) 雨 萩原

運動会の話し合いの時に親子競技の内容を考えゲームの最終で「お父さんお母さんへのメダルを手に入れる」と決めていた。運動会、親子競技はなくなったものの自分たちで作ったメダルをおうちの人にプレゼントしたいという思いが強くあり、それぞれが父、母の顔を画用紙で切り貼りして作りメダルを制作する。作るサイズが小さく、中には指先を使うのに扱いづらそうにする児もいたが、特徴を捉えながら丁寧にすすめていく。プレゼントする場面をイメージし、「ドキドキするね」「喜んでくれるかな」と期待をもつ。自分たちで話し合い決めた制作で、意欲をもって取り組んでいる。サイズが小さい為、細かな表現をすることに難しさもあるが、その分工夫してみようとする。また、「お父さんがシャキっとしている時の顔が好きだからその顔を作りたい」と、具体的に表情を思い浮かべながら、そのイメージに近付けようと試行錯誤を重ねている。コロナウイルスというこれまでにない状況の中だが子どもたちの思いを大切にし、可能な限り思いを実現し、満足感が得られるように工夫していく。

 

10月22日(木) 晴れ 萩原

室内にいる時に「強い地震が起きた」旨のアナウンスが入る。すぐに靴をはき避難用滑り台に向かう。ほとんどの児が落ち着いて滑るが数名は「滑り台」ということで「楽しい」という思いの方が高まってしまい故意に大きな声をあげる児もいる。園庭に集合すると、テントやブルーシートなどいつもの避難訓練とは違う様子に気付く。大きな災害があった時の「その後」について話を聞き考えている。部屋に戻ってからは全員でゲームの形で「避難靴とヘルメットを早く身につけるゲーム」をする。1回目は全員が身につけるまでに2分以上かかる。2回目では(1回目の経験を基にそれぞれが考え)スムーズに着用できる順番を考えて動いた為、30秒で全員が身につけられた。実際に災害が起きた時には恐怖と混乱で「いつもはできること」ができなくなってしまったり、時間がかかってしまったりすることが考えられる。普段の生活・活動の中で取り入れることで身近なものとして捉えられるようにし、いざ災害が起きた時にはスムーズに動き身を守れるようにする。

 

10月26日(月) 晴れ 萩原

気持ちの良い晴天で「今日こそ運動会ごっこができるね」と、園庭の準備の様子を見ながら話している。開会式では気持ちがたかぶっている児が多く、友達と顔を見合わせておどけて見せていたが少しずつ運動会の活動に気持ちが向いていく。障害物競争では、ボール運びは慎重だったが他のコーナーでは勢いをもって取り組んでいる。遊戯のエイサーでは声をだし堂々と踊ることができていた。皆それぞれに満足感、達成感を感じている。ようやく運動会ごっこの日を迎えることができ安心する。初めのうちは、全体的に気持のたかぶりが大きかったが、期待感の大きさと比例していると考えられる。障害物競争では、前回は動きが慌ただしかったが今回は一つ一つの動きに集中することができる。また、自分達で活動(動き)の内容を決められたのは良かったと思う。エイサーも他学年児や保育者に見てもらえることで意欲が高まっていた。今後他クラスの遊戯なども踊ってまとめとしていきたい。

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