食事
好きな物からしっかりと咀嚼しながら食べ進めていたが、時々焦ったように頬張りすぎたり、よく噛まずに飲み込もうとしたりする姿もあったので、手を添えて小さく刻んだり、「モグモグ、よく噛もうね」などと声をかけたりしていった。残り少なくなりすくいにくくなると“集まれして”と言うようにスプーンを差し出す姿もあった。
排泄
「ウンチ、出た」と言葉で伝えたり、保育者の側に来て股を抑えたりして伝える姿が見られるようになってきた。しかし、中には遊びを中断したくない思いから、“出ていない”と首を横に振ったり、友だちを指差しして誤魔化そうとしたりする子もあった。無理強いにならないよう「ウンチが出たね」「きれいにしてからまた遊ぼうね」などと優しく声をかけて誘っていった。トイレに興味を持ち、便器に座ってみる子が出始めた。まだ排泄はしていないが、股をのぞき込んだり、お腹に力を入れようとしたりしている。タイミングを見て誘っていきたい。
健康
急激な気温差からか、熱・食欲不振・下痢症状などの症状の出た子もあったが、いずれも他児には罹患することなく快方に向かった。手指、玩具は勿論、唾液や飛沫が付着しやすい棚や床も細目にアルコール消毒を行っていった。
長ズボンになり足を通すことが難しくなったが、自分で履こうとする意欲的な姿が多く見られた。手で足を持って穴に誘導したり、つま先を出そうと裾を引き上げたりしている。ズボンを整えて置いたり、裾やお尻の部分にほんの少し手を添えたりするだけで履くことができ、とても満足そうである。
睡眠
もう少し遊びたい気持ちや、友だちとじゃれ合っているうちにと、布団に来てもなかなか寝付けない子もいたが、友だちが気持ちよさそうに寝息を立てたり、子守唄を聴いたりするうちに眠りに落ちていた。どの子もまとまった時間ぐっすりと眠ることができていた。
身体発達
室内でも十分に体を動かして遊べるよう環境構成を図っていった。積み木の橋や凸凹道、トンネルなどで、狭いところを歩く・高いところから降りる・高低差を上り下りしながら進む・這うなど、全身を使って楽しむ姿が見られた。ケンケンパをしようとリズミカルに体を上下に揺らし喜ぶ姿も見られた。
情緒
体調が悪い時は不安定な子もあったが、全体的にとても落ち着いていた。慣れない保育者や園訪問の客人に驚いて固まったり、涙が出たりする子もあったが、保育者が側にいることで安心して、伸び伸びと遊んだり意欲的に食べたりする姿を見せていた。
言葉
言葉への興味関心から保育者の話すことにじっと耳を澄ませている。絵本やパネルシアターなどもとても喜び、くり返し何度でも楽しんでいる。その分言葉の発達も著しく、「ワンワン」「ニャンニャン」は勿論「抱っこ」「手(洗う)」などと欲求を言葉で伝えるようになってきた。どの子もいろいろな単語を話し、それが相手に伝わることをとても喜んでいる。より意欲が湧くよう、ゆったりとした気持ちで応答的に関わることに努めていった。