食事
体調不良や夏の疲れなどから食べる量にムラがあったり、食感や味付けで嫌がったりする子があった。無理なく楽しく食事ができるよう、好きな物から、「にんじんだね」「お魚おいしいね」などと会話をしながら食べ進めていった。また、友だちが赤ちゃん返りをする姿を真似て、自分で食べようとせず「せんせ、食べさせて」と甘える子もあった。思いを汲みとりながら、難しい所は手を添えたり、少しでも一人で食べようとする姿をしっかりと褒めたりして、やってみようという意欲が湧くようにしていった。
排泄
排尿間隔が空いてきて、また、紙パンツが汚れたことに気づくようになってきた子をトイレに誘ってみると、何度かタイミングが合って排尿に成功した。「おしっこ出たね」「気持ちがいいね」などと共に喜び合い、次への意欲に繋がるようにしていった。
健康
前半は体調が優れない日もあったが、後半は元気に登園し、しっかりと水遊びを楽しむことができた。着替えやシャワーをする機会が多かったことで、衣服の着脱や始末、タオルで体を拭くなどの身の回りのことを自分でやってみようとする姿が多く見られた。特に気温が上がると「あつい」と言って薄着に着替えたり、自分からお茶を求めたりする姿があった。室温・湿度の管理や水分補給を細目に行いながら、快適に過ごせるようにしていった。
睡眠
起床時間が早く、また午前中しっかりと体を動かして遊ぶため、ぐっすりとよく眠っていた。なかなか寝付けないように見えても、背中や足をマッサージするとすぐに心地よさそうに寝息を立てていた。良質の睡眠が得られ寝起きの機嫌も良く、自分で布団をたたもうとしたり、押し入れまで運んだりと保育者の手伝いを率先して行う姿が見られた。
身体発達
ボールを自分の思う方向に投げられるようになったり、蹴れるようになったりと、自分のイメージする動きができるようになってきた。登降園時には、抱っこではなく保護者と手を繋いで階段を昇り降りするようになった。走ったり、ジャンプをしたりして、安全に伸び伸びと体を動かして遊ぶことができるよう、十分な空間の確保など環境の整備を行っていった。
情緒
赤ちゃん返りをする友だちに張り合うように保育者に甘えたり、何でも自分でやってみたいと意欲的だったりと非常に揺れていた。その時々の子どもの姿はどんな思いで行われていて、どのように対応すれば意欲に繋がるのかを考察しながら丁寧に関わっていった。
言葉
「○○ちゃんも、もっとほしいな」「黄色いちょうちょ、あった」などと、文章で自分の思いや気づいたことを言葉で伝えられるようになった子がいた。ますます話すことが楽しくなり、保育者の仲立ちがなくても友だちと会話をしたり、経験したことを家庭で話したりしている。また、手遊び歌も覚え、歌えるようになった子もいた。“話したい”“聴きたい”という意欲を大切に、以前よりも少し長い話の絵本や紙芝居を読むなどして楽しみながら伸ばせるようにしていった。