健康
手足口病が流行し、ほとんどの子がかかっていた。発熱を伴う子は休んでいたが、変わらず登園する子も多かった。また、暑くなったことで、汗や虫刺されをかゆがる子もいたため、シャワーで洗い流し、肌を清潔に保つようにしていった。
食事では、暑さから食欲が落ち、なかなか食べ進まない子や、好き嫌いなどの好みが出てきた姿も見られた。無理強いはせず、その子のペースに合わせて進めながら、食べようとする姿をほめたり、友だちとの食事を楽しめるような声かけをしたりして、楽しい雰囲気を作れるようにした。
人間関係
友だちの存在をより強く感じるようになり、お互いの自我がぶつかる場面も多くなっていた。関わりの中で手が出たり、噛みついたりすることもあったが、保育士が傍について見守り、仲立ちすることで怪我を防げるよう努めた。同じ遊びを楽しむ中で、「おかいものいこう」と誘い合ったり「○○ちゃん、どうぞ」と玩具を譲ったりする姿も見られ、友だちと関わりながら遊ぶことを楽しんでいた。
環境
梅雨が長引き、天気の悪い日も多かったが、雨上がりに園庭の水たまりに入って遊んだり、泥や砂の感触を楽しんだりして遊ぶことができた。水遊びができる日は、気温や体調に合わせて楽しめるようにした。また、食紅を使っての色水遊びも行い、たらいに張った水に色がついている様子を不思議そうに見ていた。ペットボトルやビニール袋に入れた色水を見て「ジュース!」「あか!」などと言って喜んでいた。
散歩に出た日は、保育士と手を繋いで歩くことを喜び、公園で走り回ったり、消防車や道端の花を見たりしていた。体つきがしっかりしてきたことで、小高い山の上り下りも上手になってきたため、安全に配慮しながら散歩を楽しめるようにしていった。
言葉
保育士や友だちに対し「かして」「ちょうだい」などと、要求を言葉にして伝える姿が増え、やり取りも盛んになってきた。また「どうぶつえんいった」など、週末の出来事を簡単な言葉で話したり、「何食べたの?」など、聞かれたことに対して言葉で答えたりしていた。まだはっきりとした発語が見られない子も、喃語や身振りで思いや要求を表現しているため、「○○なのね」と具体的に言葉にして受けとめて応えていくようにした。
表現
シール貼りや描画などを始めると、「やりたい」と言い、夢中になっていた。手型と足型を使った魚の制作をして楽しみ、手型や足型をとることにも慣れてきた。また、絵の具を使った活動では、自分で手に絵の具を塗ったり、自由に筆を動かして描いたりしていた。
室内にマットを使ったアスレチックを作ると、四つ這いで上ったり、跳びおりたりして体を動かしていた。
また、体操やダンスの曲がかかると踊り出し、保育士や友だちの真似をして楽しんでいた。