57,母乳はいつまで続ける

 母乳はヒトが地球上に誕生してからずっと子どもたちの成長を支えてきたと思っています。母乳がたくさん出る、少ししか出ないは母親によっていろいろです。昔、よく出る母親は出ない母親の子どもに分けて与えたりもして子どもたちを守り育ててきたことでしょう。
 このような母乳について、前回も触れましたが、賛否が分かれるのがいつまで続けるのが良いかということだと思います。生まれた直後から産休明けくらいまでは大きな意見の違いは無いと思います。産休明けがひとつの分かれ目のようです。産休が明けると、会社によっては、家庭によっては、人によっては、仕事に復帰せざるを得ない場合があるのが現状です。6割以上の女性が出産を機に仕事を辞めています。辞めたくて辞めた人もいるでしょうが、辞めざるを得なかった人もいると思います。表向きはともかく、日本にはまだ女性社員が出産することを歓迎しない会社、組織がたくさんあるということだと思います。日本を代表する一流企業の子育て支援策が一流新聞に掲載されるということは、そのような取り組みがまだ少ないからニュースになるということでしょう。日本中の企業、組織が取り組んでいれば何らニュースにはならないでしょうから。母乳を続けるべきと言い過ぎるのも、今の日本では、女性が仕事を続けることの障害になっています。仕事を選ぶか?母乳を選ぶか?ということではなくて、どちらも大事にする方法も考えるべきだと思います。しかし、方法が見つからなければ、仕事を続ける選択があっても当然でしょう。この時に母乳が全く与えられなくなるかどうかは分からない。1歳近くになっても、夜だけの哺乳なのによく母乳が出ている人もいる。出れば与えれば良いと思います。いつまで続けるか? 子どもが要求し、母親が応えられる間は続ければ良いと思う。子どもも出なくなれば要求しなくなってくる。2歳まで、3歳まで、これは分からないが。出なくなれば粉ミルクにすれば良いだけのことでしょう。だいたいは離乳食が進んでいけば母乳、粉ミルクを欲しがることも減ってくるようです。母乳、いつまで続ける?子どもとお母さんとお父さんと、何となく決めていくしかないだろう!と思っています。