54.原則は変わらない(3) 食事について①

 私保連の海外研修でこれまで多分10人くらいがハンガリーに行っている。
その報告の中で、朝食を保育園で出していると書いているものがあった。
貧しくて食べられない子どもたちがいるからということであった。

日本ではどうするか、多分いないことはないと思う。
しかし、すべての子どもたちを対象に朝食を、
となるとこれまでの保育園のあり方を大幅にかえていかなければ
実現不可能であろうし皆が食べないといけないものではない。
最近、「朝食を食べれば自閉症にならない」かの如くの研修報告があったが逆である。
自閉症の子どもたちは朝なかなか起きられず朝食も抜いていることが多いのである。

そもそも自閉症先天的な病気と考えられている、男児が女児よりも圧倒的に多いのであるから。

当法人でこれまで行ってきた対応として、朝食を食べずに登園してきて
空腹を訴える子どもには朝食を提供してきた。
しかし、朝食を食べていなくても空腹を訴えない子には特に対応していない。
朝食がどこまで必要か? いろいろ言っている人たちがいるが検証された分けではない。
食べたい人、食べたくない人、生活様式は様々である、これを認めるべきと思う。

昼の給食はどうするか?
なんでも食べて欲しいという気持ちはよく分かる。
しかし嫌いなものは食べたくないという子どもの気持ちはもっと尊重されるべきである。
子どもたちは楽しい食事を望んでいる、
おいしい食事を望んでいる。

昨年は「保育園」で無理矢理食べさせた保育士が逮捕された。
「無理矢理食べさせることは虐待である」ということである。

どこまでが許さされるかということになるが、

「一口でも食べよう」
「これを食べないとデザートなし」
「これを食べないと遊びはなし」
「食べるまで立ってはだめ」
「食べたら~してあげよう」

これらはすべてアウトである。
このような事を言われて食べさせられておいしいはずがない。

「保育所における食育に関する指針」には期待される子どもの姿が書かれている。

1) お腹がすくリズムのもてる子ども
2) 食べたいもの、好きなものが増える子ども
3) 一緒に食べたい人がいる子ども
4) 食事づくり、準備にかかわる子ども
5)  食べものを話題にする子ども

ここに描かれているような子どもたちどのようにすればなるのか、
専門職の保育士・栄養士の力量が問われている。