最近の携帯電話などと子どもたち

マイクロソフト・(ビル・ゲイツ 19歳)、アップル・(スティーブ・ジョブズ 21歳)、グーグル(ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン ともに25歳)、フェイスブック(マイク・ザッカ-バーグ 19歳)、彼らは今の世界のコンピューター、携帯電話の世界ではなくてはならない人たちである(残念ながらジョブズはなくなったが)。彼らの起業時の年齢は大変若く、10代、20代である。起業までにコンピューター(パソコンではない)歴は数年から10年以上。この経歴の上に起業が成り立っている。

 最近聞いた話でびっくりしたのは、子どもたちにパソコン、携帯、インターネットなどを強制的に禁止してしまえ!という話題である。ついて行けない大人が多く、子どもたちにこれらの世界を与えていくと犯罪や詐欺などに巻き込まれ、熱中して勉強どころではなくなるから、というのが理由のようである。しかし、これは逆である。大いなる進歩は子どもたちにもっとたくさんのことを教えることを要求している。最近の生物学、宇宙学、地球科学などびっくりするくらい変わってしまっている。一度中学生、高校生の教科書を開いてみると面白い、立ち読みで。生物学などあまり目立たないので批判の対象にはならないが、IT関連のものは何かと目立つので批判しやすいのだろう。パソコン(コンピューター)、携帯、インターネットなどの発達が世の中に与えた衝撃は激しく、情報は一部の人たちのものではなくなりつつあるし、ビジネスも大きく変わって来ている。自動車にしてもIT化されエコカー全盛の時代がやってきいるし、もうすぐ鉄腕アトムが出現するかもしれない時代がやってきている。この時代、パソコン、携帯、インターネットなどを封じ込めるのではなく逆に子どもたちにきちんと教えていくことが求められている。学校教育に取り込むことは良いことであるが、子どもたちを遠ざけることは何も生まないどころか「世界から置いて行かれる子どもたち」を作ることになるだけだろう。

——————————————————————————–Kaname Tanimoto 12.10.06