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育児相談Q&A

Q25.ヨーロッパから

(相談メール1)

はじめまして。Mと申します。

現在、3歳2ヶ月になる男の子と女の子の双子の母です。 主人の仕事の都合により、子どもたちが11ヶ月の頃より、ヨーロッパにて生活をしております。 子育てに関して、質問があり、インターネットで検索したところ、こちらのサイトがみつかり、 メールさせていただきました。

私は、主人の転勤に伴い、子どもたちが11ヶ月の頃ヨーロッパに越してきたのです が、その当初から主人はとても忙しく、ほぼ毎週月曜日から金曜日まで、ヨーロッパ諸国を 出張して周り、週末のみ我が家へ帰ってくるような生活でしたので、子どもが1歳を 迎える頃から、アパートの隣にある、現地語の保育園に子どもを週に4回、半日預けて います。(昨年まではお昼から6時まででしたが、今年から子どもも大きくなりましたので 朝8時から午後2時まで預けています)
最初は大泣きしていましたが(今でも泣いて嫌がることもありますが)、 最近は自ら保育園内に入っていくようにもなってくれました。

それで、私の相談というのは、男の子のほうなのですが、 私が叱ると「お母さんは、ボクのことが嫌いなんだね」と必ずといって良いほど聞くのです。 そして、「ボクは悪い子なの?」と聞くのです。また、「お母さんが怒るから悲しい、さびしい」と 泣くこともあります。
女の子の方は、叱ると大泣きして、最終的にごめんなさいという感じなのですが、 男のこの方は、いじけながら上記のようなことを言うのです。

いいわけになってしまうのですが、私はこちらに来てから、友達も少なく、主人も 不在がおおいので、子どもが小さい頃は大なきしながらでも子どもたちが保育園に 行ってくれると正直ホッとしていましたし、子どもたちと一緒にいて、二人いっぺんに 泣かれると、逃げるようにトイレに駆け込んだこともありました。 最近でも、愚図ったりすると「もうお母さん知らない!」と大きな声をあげたり、 「お母さん、そんなに泣かれたら悲しい」と涙を見せてしまうことも多々あります。

子どもたちに対して、きちんといけないことはいけないと伝えないといけないという 思いは強くあるのですが、どうしたらいいのか分からないのです。 息子に上記に書いたようなことを言われた際には、「お母さんは あなたのことが大好きだから、いけないことはいけないときちんと 教えてあげているのよ。」と言い、抱きしめるようにしています。 でも、「ボクは悲しい、さびしい」と泣かれるとどうしようもない不安でいっぱいになるのです。 保育園に小さい頃から預けていることがいけないのだろうか。 私の愛情がたりていないのではないかと考えてしまいます。 また、叱るのもためらってしまいます。 (普段はおとなしいということでもなく、いたってやんちゃな男の子なのですが・・・)

主人に相談すると「いけないことをした時は、叱らないといけない。 だが、こうしたら悪い子というのではなく、こういう風にするのはいけない。 こうしたらいい子なんだよ」と教えてあげたらいいのではないかというのですが、 今度は子どもがいい子でなくてはいけないと、無理に親に好かれようと …

Q24.1人遊びを全くしないのは構いすぎだから??

Q.娘3歳3ヶ月なのですが、一人遊びを全くしません。 何をするにもパパやママと一緒なのです。一人で塗絵やママゴト等が一緒なら出来るのに、 「今、パパやママが忙しいから先に遊んでて。終わったら一緒に遊ぶから」と言っても 「終わるまで待ってるからいいよ」と言い返し全く遊びません。 私が専業主婦だから四六時中遊んでいたのが原因と周りから言われ、同年代のお友達とも遊びません…。

お友達の家に遊びに行っても私の膝に座って動かず、 私に○○取ってきてよとか直ぐに「お家に帰りたい」などと言ってしまいます。 私も子供の為に一人でも多くのお友達を作ってあげようと公園でお母さんに声を掛けて話をしたら、 わざと邪魔をして私の話を中断させようとします。 先日なのですが幼稚園の入学説明会があり行ってきたのですが、 子供は離れて遊んでその間にお母さんが園長先生のお話を聞く時も、うちの子は私の膝の上で……。 全く理解がしにくいです。 構いすぎなのでしょうか??

A.相談の内容から、お子さんはひとりのようですね。 お母さんはよそのお子さんと比べられて「理解しにくい」とのことですが、今までの育ちの中で、ごく当たり前のことだと思います。

今までしっかり関わって愛情をかけてもらっておられますので、心配されることはないです。そのことで、「我が子がおかしい」とか「育て方が間違っていただろうか?」など深刻に考えられず、そういう機会(家以外のへの世界、友だちとの関わり)を増やしていかれることだと思います。

焦らずゆっくり、一度には無理です。繰り返しの中で「今日はお母さんのひざから降りれた」 「今日は少しだけ友だちの中に入れた」など、小さな変化を認めてあげて下さい。

「構いすぎ」では決してないと思います。 構いすぎ=子ども自身が自分ですべきことも大人がとってやってしまうことであり、今まで十分お母さんと接しておられる分、機会を増やされることで、友だちにも興味がわき、 大人と離れて遊べるようになられると思います。…

Q23.頻繁に起こす癇癪に困っています

A.4歳といえば、お子さんのように、自己主張が強く出てくる時期で、反抗期などと表現されることもありますね。でも、本当は子供はその時期以前、赤ちゃんのころからちゃんと自分というものを持っていて、自分の感情を持っています。

「自分がこうしたい」という欲求を表現できるようになるのがこの時期です。ただし、子供の世界はまだまだせまいですし、子供の持っている知識も大人と比べてずいぶん少ないですから、大人から見ると些細なことや、おかしなことで自己主張をしている時もあります。

そのときに、大人が頭からとりあわなかったり、「何ばかなことを言っているの」とたしなめたりすると、子供はますます意地になって、ダダをこねるのがとまらなくなったりします。大人と子供の会話がボタンの掛け違いのようにかみあわなくなります。かみ合わなくなった後の部分だけとって考えると、とんでもないやんちゃを言っているように見えるのですが、最初には必ず、「これが見たかった」とか、「ここに行ってみたかった」とか子供なりの欲求があるのです。

 ビデオを1本のつもりだったのに、他のも見たくなったなんて、大人でも良くあることです。三角ポールだって、子供から見たら、触ってみたくなる物です。もしかしたら、保育園で似たようなものがあったのかもしれません。まず、子供の気持ちを考えて、お話を聞いてあげてください。そして、優しく言い聞かせてあげてください。

お風呂場で服を脱ぐのだって、この年齢は何でも競争にして遊びにしてしまう時期です。お母さんも「じゃ、もう1回着てきょうそうしようか」とか「ジャンケンで決めようか」とか遊びに付き合ってあげればいいのです。

自己主張や競争ができるようになったのは大きくなった証拠だと喜んであげてください。車で危ないときも手を引っ張らずに抱きかかえてあげればよかったと思います。もし、とっさに手を引っ張ってしまって痛がったら、痛かったことにはちゃんと「痛かったの。ごめんね。」と言ってあげればいいのです。

優しく言い聞かせていたら、しつけにならないといわれる方もいますが、そうでしょうか。さっきも言ったように子供の世界は狭く、知識も少ないです。 少しずつ、ゆっくりと社会のルールを覚えていけばよいのです。そのために大人が守っているのです。大人が見守りながら、いずれ自立できるように手助けするのです。

時には何回も言っても、同じ過ちをすることだってあります。でも決して怒らずに根気よく教えてあげてください。大人だってそうでしょう。初めての仕事で何回も注意されても覚えられなかったり、うまくできなかったりすることがあります。そんな時、「これは前に言ったことだ。」と怒られたらどんな気分ですか。

たたいたりの暴力はもちろんですが、言葉の暴力も、子供を成長させる手段にはなりません。子供には怒られることの恐怖心ばかり残って、本当に覚えないといけないことは身につかないのです。今、その場で子供が従っても、本当に身についたことにはならないのです。

しょっちゅう怒られている子供は、怒られるのに慣れて、さらに激しく怒らないと聞かなくなってきます。そうなると、怒っているほうも感情的になってしまいます。最初に大人が冷静に、子供を受け止めていたら、エスカレートしなくてもすむことも多いのです。

そうはいっても、大人にゆとりがないときはついつい、きつく子供に接してしまうこともありますよね。 でも、途中で気がつけば、とにかく自分をエスカレートさせずに、がまんしてください。

かんしゃくをおこしてしまった子供は、とにかくじっと抱きしめてあげてください。かならずいつかは収まります。息子さんの様子は4歳児としてとても普通で、お話のエピソードもよくあることです。お母さんも決していらいらせずに、子供さんをよく眺めてください。息子さんのかわいいところ、良いところがいっぱい見えてくると思います。…

Q22.年下の子にやさしくない

Q.4歳になる息子がいます。公園などで自分より小さい子におもちゃを貸せず 使っているおもちゃを 横どりしたりします。最近ちょっと私にべったりなことも多くちょっと気になっています。仲のよい友達から誘われると上手に遊んだりもできるのですが。そのつど注意するしかないのでしょうか?5か月になる弟には最近相手をするようになりました。

A.こどもって、自分の気持ちをそのまま出すのが普通です。自分が気に入ったおもちゃを自分が使いたいという気持ちは、当たり前のことです。

どの子も、他人を思いやる気持ちは、年齢とともに徐々にできてきます。長い目でみてあげてください。けっして、怒ったり、強制したりせず、少しずつ「貸してあげようか」と誘ってみられたらどうでしょうか。貸すのをどうしても嫌がるときは、無理強いせず、ほかの事に興味をむけてあげてみてあげてください。

5ヶ月の下のお子さんが生まれられてから、4歳の方としては大変でしょうね。自分は何も変わっていないのに突然、「おにいちゃん」になって、いろいろな事を期待されて。お母さんにべったりになるのは当然です。その気持ちを受け止めて、家族全員がまず、上のお子さんの相手をしっかりしてあげてください。…

Q21.ママにべったり

Q.2歳10ヶ月の息子。息子はお友達が苦手。1か月前から育児サークルに入っていますが、私からまったく離れようとしません。週一回のサークルだけでは、足りないのでしょうか?もっと積極的に公園などに行った方がよいのでしょうか?来春の入園に備えて、私は何をしてあげればよいのでしょうか?

A.私も2児の母なので、お母さんの心配される気持ちはよくわかりますが、初めての子育て育児サークルで親と同様に、お子さんも不安と期待で一杯だと思います。お母さんが不安に思ったり、迷ったりするとお子さんにも伝わり、皆の中になかなか入っていけないのではないでしょうか。

育児サークルでは、初めにお母さんが他のお母さんやお子様と少しずつ話をしたり、遊んだりする事によって、お子さんも自然に他の大人やお友達を受け入れようとするのではと思います。

私自身、知らない土地での子育てで、どうしたら良いかと色々悩みました。しかし、子どもと元気に公園に出かけたくさんのお母さんや子どもと遊んだり、話をする事により、時間はかかったものの徐々に親しくなり、いつの間にか子どもと一緒に周囲に溶け込むことが出来ました。ご相談に「お母さんから全く離れようとしません。」とありますが、無理に離れようとせず、気長に待ってみることも大切だと思います。一緒に遊びの中に入っていき、無理をしないようにしながら少しずつ離れる時間を長くしてみると良いと思います。そして、慣れてきてお子さんも楽しんで参加するようになったら、もっと積極的に回数を増やしていってはどうでしょうか。子どもも一人一人、成長のスピードも違うし、親から離れるタイミングも違います。あまり周りの子と比較しすぎないようにしましょう。

もうすぐ歳ですから、同じような年齢の子どもたちへの興味はかなり強くなってきています。しかし、家庭で母親以外の人と過ごした経験がほとんどないようなお子さんの場合は、母親以外の人と過ごすことに期待と不安の両方を抱いていると思いますし、同じような年齢の子どもたちにどう接して良いか戸惑いもあると思います。

この戸惑いや不安を取り除くには、時間と経験が必要です。もし時間があれば、公園にも出かけて、お母さん自身が積極的にいろいろな人と触れ合って下さい。そうすることで、お子さんにもお母さんの勇気や思いが伝わると思います。初めはゆっくりでしょうが、お子さんもお母さんと同じようにお友だちと遊べるようになり、同年齢の友達と一緒にいることが好きになると思います。 来春の入園に備えて、新しい事への不安を取り除くことが大切だと思います。お母さんの思いは必ずお子さんにも伝わるはずです。…

Q20.トイレトレーニングがうまくいかない

2歳の息子

トイレに行こうとしてくれないし、行ったとしても、便座(子供用)に座って用を足す事が出来ません。便座から下ろしたとたんにしてしまうこともしばしば…。 ウンチの時もおしっこの時もオムツをしている時に知らせてくれることはありません。

2歳半の娘

トイレトレーニングはじめて1か月。最初は「オシッコ」を言っていたのに、最近は言わなくなってしまいました。好きなようにさせておくとパンツの中でして「しっこ」といいます。けっこう順調にいってたのに…。

2歳の息子さんの場合

育児を行うには、気長に焦らない気持ちが大切だと思います。 歯の生え始め、歩行にも個人差があるように、トイレの自立にも差があります。しかし、必ず上手に出来るようになります。あまり力まないで、何回も失敗して当然、失敗して上手になるんだ、という考え方でトレーニングを始めてみませんか。保育園ベアーズで2歳から3歳児で調査した結果をグラフにしてみましたので参考にしてみてください。

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          図:オムツはずれ状況の調査結果グラフ(保育園ベアーズ)

トイレへ行こうとしないのなら、トイレにもいろいろ工夫をして行きたい場所になるようにして見てはどうでしょう。お子様の大好きなキャラクターのポスターを貼ったり、ぬいぐるみを置いてみてはどうでしょうか。トイレは狭い空間で圧迫感を持っているようなら、みんなの見えるところに、その時だけオマルを持って行き遊びの延長で座れるように雰囲気、環境作りから考えてみてはいかがでしょうか。少時間でも座ることが出来たらその事については必ず誉めてあげて下さい。このときオシッコがでないで、そのあとで出たとしても「今度はトイレで出来るとイイネ」などと言わずに、「オシッコがでてよかったね」とオシッコがでたことを一緒に喜んでください。

ウンチやオシッコを知らせてくれないのは、ウンチの時もオシッコの時もあまり不快感がないのか、あってもほかの遊びとかで忙しくて忘れてしまうのか、あるいはほんのちょっとしたサインしか出していないので周りの大人が見逃してしまう、などが考えられます。いずれにしても、きれいなおむつの快適さ、汚れたおむつの不快さをしっかり認識させてあげるには、ウンチやオシッコがでたら、量の多い、少ないに関わらず、出来るだけ早く替えてあげて下さい。そして、“ウンチ(オシッコ)が出てよかったね。今度出たら教えてね。”とその都度声を掛け、ウンチ(オシッコ)が出たことをお母さんが喜んでいることをしっかりと伝えてください。「もっと早く言いなさい」などとは決して言わないでくださいね。

2歳半の娘さんの場合

トイレトレーニングをはじめて1か月。 最初はお子さんも、トイレ、オマルへ行くのに好奇心を持ちきっと素直に教えてくれた事だと思いますが、今はちょっと面倒になる時期なのかも。また一方、親の方も少し慣れてきて安心してしまい、気付くと失敗してる場合もあるのではないでしょうか。

しかし、出た後に“オシッコ“と言ってくれるのでしたら、もう自立は目前です。漏らしても叱ったり、イライラしたりせずに、ゆっくり待ってあげて下さい。この場合も、先ほど示した保育園ベアーズで行った2歳から3歳児でのオムツはずれ調査結果を参考にしてみてください。

上の図を見て頂くとわかると思いますが、2歳6か月ではほとんどの子がまだ自立していません。3歳4か月になって約70%の子が自立していますので、もう少し見守ってあげて下さい。

また、親の方でも何か工夫が出来ないか考えてみてください。例えば、まだトレーニングパンツやオムツを使っているのなら、思いきって布パンツにしてみてはどうでしょうか。不快感が強いため、汚れたらすぐに知らせてくれるし、親の方も気付きやすいと思います。いずれにしても、オシッコ、ウンチは、いつか自分で出来るようになるものです。あまり肩に力を入れすぎずゆったりとした気持ちで暖かく見守ってあげましょう。そして成功した時には一緒に喜んでしっかり誉めてあげましょう。きっとお子さんもその姿を見て答えてくれると思いますよ。…

Q19.3歳の男の子、毎朝保育園にいきたがらずつくなり大泣き

Q.3歳の男の子。毎朝保育園に行きたがらず、着くなり大泣き。顔をまっ赤にして泣く姿を見ていると、「なんで?」と暗い気持ちになって・・・。

A.もし入園してすぐならば 母親から離され、 違った環境に突然連れて行かれ大泣きするのは自然なことです。 また嫌なとき、不安なときに泣けるということはとても大事なことだと思います。これは、お母さんが好きという証拠でもあると思います。

お母さんが不安なまま毎日預けると、その気持ちが子どもにも伝わってしまいますので、 大丈夫だよという安心感を与える態度や言葉かけをするよう心掛けてはどうでしょうか ? そして続けて通わせているうちに大好きなともだちや先生ができて、 保育園が楽しくなるのではないでしょうか? また、クラスの先生に、 お母さんと別れてからの様子を聞いてみられてもいいと思いますよ。

長く通っていて泣き続けているならばその場合もクラスの先生と話をしてみてはどうですか?きっと何か原因があるはずですよ。泣いて自分の気持ちを表現して ”気付いて!気付いて!”と訴えているのかも知れませんね。また 、今まで喜んで登園されていて急に泣き出したならば、なにか家か園であったのかも知れませんね。

お家で何か環境の変化がなかったですか? 例えば弟、妹が生まれた、お父さんの単身赴任など、子どもは少しの変化にも敏感に反応しますから、 また、園でお友達とケンカをしたり、 何か変わったことがあったかも知れませんね。

園であったこと、その日のことなどお子さんと一緒にゆったりとした時間に話をしてみてはどうでしょうか?なかなかゆったりとした時間をとれないならば、少しづつでも時間をとって関わっていかれればきっと安心できると思いますよ。お母さん、すごく心配だと思いますが、お子さんや園の先生とじっくり話し、関わっていかれるうちに、楽しく通えるようになると思います。

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Q18.靴を嫌がる娘

Q.最近、娘が歩き始めました。でも、外へ散歩に連れて行こうにも、靴を嫌がるのです。

A.「靴を嫌がる」というのは、不思議なことではありません。はじめて履くものですから、嫌がるのは当然だと思います。

質問によると「最近歩き始めた。」とあります。もし、まだヨチヨチ歩きくらいでしたら、まだまだ靴をはいて散歩に行こうとしなくてもいいのではないでしょうか?例えば、うば車に乗せて公園まで行き、着いてからはかせて遊ばせてみる。それを嫌がるようであれば、うば車に乗っている間にはかせ、歩かせたりするのではなく、そのままの状態でいるだけでもよいと思います。

急に靴をはいて歩こうというのではなく、まず、靴に慣れさせることが大切だと思います。どうしても大人からすれば、「歩けるようになったら靴をはくもの。」「靴をはかせて歩かせたい。」と思ってしまいがちですが、嫌がる子どもの気持ちを考えることは大切だと思います。しかし子どもが嫌がるからどんな時でもはかせなくてよいかといえば、「怪我」のこともありますので、はかなくていいとは言い切れません。ガラスの破片などの危険物はたくさんありますからね。うちの中ではいてみるのもいいと思いますよ。まずは「靴」に慣れる練習をしてみてはどうでしょうか?…

Q17.ちょっとした事で泣く

Q.ちょっとしたことで泣く。

A.大人も子どもも感じる心は同じです。ただ、言葉で表現できず、あの手この手で発信していると思います。その中で泣くことは子どもが発信できる一つの感情表現です。

どんな時に涙がでますか?小さなことで涙が出る場合は心が満たされない時よく起こります。思い当たることはないでしょうか? しっかり愛されている自信のある子は、少しのことで泣いたりイライラしたりしない場合が多いのですが、 そんな時、小さなお子さんの場合はしっかり抱きしめてあげてください。お話ができるようであれば、やさしく、「どうしたの?」と聞いてあげてください。わけが話せるようであれば「そう・・・そうだったの・・・」と悲しい気持ちを分かってあげることで早く泣き止むことも出来ます。常に、涙が出た時は同じ態度が必要です。

「なんで泣くの。泣いたらだめ。」などと言わないように涙のわけを話せるように聞く態度を忘れないで下さい。少しずつ泣くことも少なくなると思います。なにより焦らないことが大切です。…

Q16.みんなはいい子なのに・・・

Q.2才8ヶ月の男の子。昨年の秋から保育園に通園しています。 先日も音楽会があり、見に行ったところ、最初から最後まで動き回りっぱなしで、一度も他の園児たちと歌ったり演奏しませんでした。

A.お母さんがショックと思われた心中は本当によく理解できます。 場面の違いはそれぞれですが、親になれば経験することだと思います。上記の相談内容からではお子さんが日頃保育園でどのように過ごされているのか、 また、音楽会までの練習風景など分かりませんが、日々の園生活をスムーズに楽しんでいるのであれば、 まわりの反応を楽しんで注目を浴びたい、お母さんが来て嬉しい、 照れくさいなど心の動揺があったのかもしれませんね。

ご相談の文面だけからだと、他の園児が演奏できなくなる程の状況ではなかったようですね。 園生活を毎日楽しく過ごしているからできる行動のように思われます。 徐々に個性も出始め、得意、 不得意も出てくると思います。本を読むのがすきな子・・・、体を動かすのがすきな子など・・・いろいろとあります。幼い時期から一つ一つ体験をしながら母親の励まし、説得、やさしいまなざしに包まれながら、社会性が身につき、秩序をわきまえることができるのではと考えます。

お母さんの”ショック”をそのまま息子さんにぶつけたり、そのことのみでいい子、悪い子と決めつけないで次の機会がありたくさんの可能性があると考えられたらどうでしょうか。音楽会や発表会などの特別な日だけではなく、 もし保育園から許可がもらえれば、日常生活を覗いてみてはどうでしょうか。

また、息子さんとお母さんが一緒に入場できる音楽会など楽しいイベントに参加し見る側、聞く側を体験させてあげお母さんと同じ感動を味わってはどうでしょうか。

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